昭和28年4月に八村、西田村が合併し、三方町が誕生しました。翌年、十村が編入し、50年の歳月を経て、平成15年、「町制施行50周年」の記念すべき年を迎えました。
この半世紀の間、三方の海、山、川、湖、そして人々の暮らしも、戦後の経済成長のうねりとともに大きく様変わりしてきました。全国的な農業や漁業、林業の衰退につれ、産業の中心は工業やサービス業へと移り、町内では、民宿に代表される観光産業が発展しました。一方で、昭和から平成へと時代が移りかわるとともに、少子・高齢化や環境問題への対応が迫られるようになりました。
昭和56年9月、町内の「鳥浜貝塚」から日本最古の丸木舟が発掘されました。相次ぐ発見を通して、縄文人の高い文化と知恵、自然と共生していた姿が浮き彫りになりました。
私たちは1万年以上の昔から祖先が持っていた「循環と共生」の心を学ばなければなりません。人が自然とのふれあい、人とのふれあいを重んじなくてはならないのが21世紀です。住民のみなさんとともに考えながら、心の時代のまちづくりを進めてまいります。
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